プロであること:ハサミ編

お役立ち情報 お知らせ ブログ 2020年1月13日 

ずいぶん前のことですが、サロンのスタッフミーティングで
「プロってなんだろうね?」って話題がありました。
技術・知識・心持ち・センスなどによってお客様から対価を払ってもらうのがプロ?
それってアタリマエのことなんだけど、それ以上にアマチュアとはちがう何かがあるはずだと、 ホワイトボードと付箋をつかってブレインストームしました。私たちみたいなグルーマーに限らずいろんな職種のプロのことを想像しながら。

プロとアマチュアの決定的な違いは、、、お道具じゃない!? 
We got it!! 

 プロとアマでは使うお道具が圧倒的に違います。種類だったり仕様だったり、それにともなう価格も雲泥の差。
それらお道具を使いこなす技術こそがプロである証拠だとの結論にいたりました。

 る造る系のプロで考えると、
料理人、シェフ、パティシエなどはそれぞれの素材に適した包丁やナイフを使い分けます。
大工さんはじめ建築関係の職人さんたちの腰にぶら下げてるツールの本格的度、電動工具もハイボルトのすごいやつです。
宝石職人や時計職人たちが手元に揃えているのは、ありえないほど精密で小さなネジ回しやピンセット、片目にはめる拡大鏡もプロならでは。

 る系のプロは思考やイメージを形にするために、
漫画家やイラストレーターなどはハイスペックのパソコンやペンタブを駆使し、アナログペンも豊富な種類を使い分けます。
本格的なアートに関わるプロ(造形家、画家、彫刻家)はいかに独創的なタッチを表現するかのために、画材やお道具にアマチュアでは考えつかないようなアイテムを転用応用したりしているのも見受けられます。

 サービスのプロはもっとわかりやすいかも。
プロの運ぶ系ドライバーは輸送機器(トラックなど)が一般車とまったく異なりますよね。それを動かしこなすために特殊免許があるわけだし。
あ、最近多く見かける自転車で食事を個別配送する人たちは、プロとは定義されないと個人的に思っています。あれはアマチュアの運び代行業。なんてったってスマホいじりながら夜間にライトも付けずヘッドホン大音量音楽で交通環境ルール無視走行ばかり目にするんで。あれを背負ってる自転車がいると、私はできるだけ近寄らないように避けての運転を心がけています。
 サービス業で、例えば眼鏡屋さんなんかは、測定機械とか調整機械を自在に操ってこだわりの一本を作ってくれます。
お医者さんはじめ医療従事者なんかも知識だけじゃなくて、医療機器をよどみなく使いこなしてますよね。とくに臨床技師の血液採取なんて一連の流れをみているだけで感動してしまいます。

スポーツのプロは?
身体能力が優れているのはプロになるまでの鍛錬だけど、プロになったらやっぱりお道具。スポンサーから提供されたり、ベストパフォーマンスのために特注しているのはごく当たり前のプロの所業でしょう。ゴルフなんかほんとにわかりやすいですよね。
スポンサー企業はアマチュアにも使いこなせるように平準化して一応「同じ」モデルを一般に販売していますが、本当のプロが使っているものとは違います。
道具に固執しないスポーツはというと、ラグビーや相撲その他フィールドスポーツあるけど、やっぱり何か秘密のお道具があるんですよ、きっと!

前置きが長すぎました。思い出しながら考え始めると楽しくなっっちゃって。



 私たちトリマー(グルーマー)を象徴するお道具は、ハサミでしょう。美容師理容師も同じですね。 こればっかりは本当にアマチュアとは違うと言い切れるし、ハサミ持つと本当に身が引き締まります。

日常使いのハサミたち

 トリマーさん仲間にはあたりまえのことだと思うけど、このようにハサミは何本も何本も、そして大事に大事に使っています。 安価なのに使いでがあるものもあるし、すごく高いのはハイエンドモデルののルンバが2台も買えるほどですが使用頻度も高いです。

ストレート系
角度が異なるカーブハサミ

犬の毛質やどんな仕上がりにしたいか、ボディのどの部分をどのようにカットするのかによって、プロならば自然にベストチョイスができます。
一箇所を形づくるためにハサミを何本も使うこともよくあります。一本のハサミを立てに横に逆さまに裏にと手首で自在に動かします。
ベストあるいはモアベターなプロのお道具を使うことで、カット作業の時間が格段に違うのです。時間短縮できれば犬の負担は減りますしね。

 私たちはプロフェッショナルです。
大事なお道具ハサミをベストな状態に保つべくお手入れは怠りませんし、年に数回はハサミ屋さん(=プロフェッショナル)にご来店いただいてメンテナンスや研ぎを依頼しています。

 ハサミは危険との紙一重でもあります。
「わたしは凶器を手に仕事をしているんだ」と常に自覚して作業をします。
トリミング中は、自分のハサミだけに集中しているわけではありません。犬の体勢や動き、目や耳や口元なども視野に入れながら、 つまりはボディランゲージを探りながら、この一瞬の先を予測して(=未来を読んで)ハサミを動かしているわけです。
いざという時があったら高価なハサミを投げ落として犬を守ることもあるかもしれません(きっと泣く)。

ハサミだけではありません。
爪切りの道具も何種類もあり、犬によって使い分けています。 バリカンもいろんなメーカー、刃の種類、さまざまです。適切に使い分けています。その他いろんなお道具を駆使して犬の美と健康と未来を守っているのです。
あらためて自信を深めたミーティングは晴れ晴れとした気持ちで終わりました。

ここまでは一般の飼い主さんやアマチュアさん向けの話題。
 ここからはプロトリマー向けのお話です。
 昨年に引き続き、リュバンテール主催でセミナーをやろうかプランニング中です。たぶん4月。
 ハサミの勉強会もやろうかなと考えています。使いかたとかじゃなくて、構造とか手に合うハサミの選び方とかそういう感じ。
 近々フェイスブックで募集します。プロフェッショナルの自覚を再確認するために、ご自分のハサミを持参して来てくださいね。